みなさんこんにちはいかがお過ごしでしょうか?
先日、当店に若い女性(多分23~4才ぐらい)が来店され「辛口の日本酒を下さい」と一言。
よくお話を聞くと交際中の彼氏の実家にお酒を贈りたいとのこと。
彼氏とは遠距離恋愛らしく彼氏は実家からは離れた他県に住んでいるらいしい。彼氏の帰郷に合わせてお酒を贈りたいとのこと。
実家や彼氏からの送ってほしいお酒のリクエストはとにかく辛口のお酒が欲しい!
辛口で飲みやすくスッキリとした感じのお酒!ならなんでもいい。というリクエストでした。
当店の店内にはお客さんに自由に試飲をしていただける日本酒のコーナーを設けています。
自分の好みに合った味わいを探していただくために「もしよかったらどうですか?」
と、気軽に飲んでいただいています。
そしてその女性にも同じように「飲んでみる?」と聞いたところ「日本酒は飲んだことがない!いつもカクテルとかサワーみたいなやつ専門なので。多分飲んでもわからんわ」と。
「でもせっかく贈るお酒の味も知らないで贈るよりも少しでも知っていた方がいいんじゃない?」といったところ、
「じゃ飲んでみる」とのこと。
早速、お猪口に「とととっと」注いであげ、飲んでいただくことに。
「あっ!これ甘い」「あっ!これ辛い」と、お酒の味わいに感動したのか?それともお酒の
味わいの違いの変化に気づいた自分に感動したのか?少し緊張しながらも興奮気味でした。
でも真剣に選んでいる雰囲気は伝わってきます。
三種類ぐらい少しずつ飲んでしばらくしたらもう顔が「真っ赤っ赤」。
鼻での呼吸がだいぶきつそうな感じにもみえてきました。
そんな中、彼女は「この辛いやつにするわ。これを贈ります」とあっさり決めました。
「本当にこれでいい?」
「いい!!」
彼女の横顔は少し満足気にも見えました。きっと実家の方がこの日本酒を飲んでいるところを想像していたのかもしれません。
日本酒はあくまでも趣向品です。自分の口に合ってもそれが相手の好みな味わいかまではとうてい分かりません。しかし一生懸命に相手のことを思い選んだものは相手にその気持は伝わると思います。
相手の立場に立つことにより相手の気持に少しでも近づくことができる。その気持が相手の心を動かす(感動)。相手も自分のことを思うようになる。
素晴らしいことですよね!
今回の彼女は「物」を贈るというよりも「気持ち」を贈り物をしているようにも見えました。
まちがいなく相手は喜んでくれるだろうなぁと僕は思いました。
「良い恋愛をしてください」
本日も最後までお読みくださいましてあいがとうございました。
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